腋臭症(えきしゅうしょう・わきが)とは、腋窩(わきの下のくぼんだ箇所)に特有の臭気を発する状態のことで、発汗によって臭気は強くなります。 わきがは、通常思春期(腋毛の発毛時期)より発症し、その状態は男女共に認められており、人種では白人や黒人に多く、日本人には少ないと言われています。 遺伝傾向があり、両親のどちらか又は親族にわきが体質の方がいることが多く、体質のため途中から突然わきがになったり、他人から感染することはありません。
※臭いの程度により健康保険の適用手術が可能です。3割負担の場合、片側で約2万円の費用です。
汗には、主に体温調節を目的とした「エクリン線の汗」と、「アポクリン腺から分泌される汗」があります。 エクリン腺から分泌される汗は運動や病気などで体温が上がった時に出る汗で、エクリン腺はほぼ全身の皮膚にあります。エクリン腺から分泌される汗の成分は98%の水分とごくわずかな塩分などのためエクリン腺は直接わきがの原因にはなりません。 一方、アポクリン腺から分泌される汗の成分は、脂肪酸・鉄分・色素・蛍光物質・尿素・アンモニアなどです。エクリン腺からの汗と違って粘り気があり、特殊なニオイを出します。アポクリン腺から分泌される汗に含まれている少量の脂肪酸が皮膚の細菌によって分解されて低級脂肪酸になり、悪臭を発すると言われています。 アポクリン腺は腋窩以外に外耳道(耳の穴の部分)や陰部にも存在します。そのためわきが体質の方は耳垢が湿っている人が多いと言われています。
人のアポクリン腺は、わきや外耳道、乳房、外陰部、肛門の周辺に存在します。人以外の哺乳類では全身に存在することが多く、動物にとってアポクリン腺は仲間同士の確認や異性をひきつけるフェロモンのような役割があります。 人の「性ホルモン」にアポクリン腺を活発化させる作用があり、思春期以降(女性の場合は初潮の頃)にわきがを発症することが多いのもこのためです。 アポクリン腺自体は産まれたときから存在するのですが、わきが体質の方はアポクリン腺量が多く、働きが活発になります。
ご自身がわきがだと思っていても実際は違う場合があります。また、家族以外の他人にはわきがなのか尋ねにくいのも確かです。簡単にできるわきがの自己診断項目があります。
以上の項目のうち「3つ以上」当てはまる場合は、わきが体質の可能性があります。 気になる場合は相談してください。 わきがの体質でも軽度の場合があります。その場合、汗をかく仕事や環境以外では日常生活で清潔に保つことで、周囲の人に気づかれないようにすることも可能です。 無理に手術や治療を受ける必要はありませんが、気になるようであれば一度受診することをお勧めします
剪除法 保険適応の場合 | 3割負担 約20,000円 |
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ボツリヌス療法 |
韓国製39,600円 アラガン社46,200円 |