ミラドライよくある質問

わきが・多汗症治療の中で一番効果の高い治療法はどれですか?

わきが・多汗症治療は治療効果の高さだけでは決められません。患者様の症状やダウンタイム、リスクなど求める治療法が一人ひとり違うためです。また、剪除法などの外科手術では切開を必要とするので、術者によっても効果は千差万別です。術者の技術が高ければ効果は高いですが、技術が低ければ当然効果は低くなります。外科手術ではダウンタイムも長く、傷跡が残ってしまうため、仕事や学校のある方や傷跡を残したくないという方の満足を得ることができませんでした。ミラドライは外科手術と同程度の効果が得られるため、外科手術で治療を行っていた医師がより患者様のニーズに合った治療の提供を目指して、切開を必要としないミラドライを導入しています。当院では個々の患者様のライフスタイルや症状に適した手軽な「わきボトックス注射」・切開を必要とする「外科手術」・切らない「ミラドライ」など幅広い治療を提供しております。

どのような治療経過をたどるんですか?

①治療直後はミラドライの照射によって皮下組織が軽い火傷のような状態になっているので、10~15分冷やすことで腫れや痛みを予防することができます。日常生活は特に制限はなく、治療当日からシャワー浴は可能です。過度な飲酒や湯船に浸かったり、激しい運動などの体を温める行為は患部の腫れを長引かせたり、痛みを増加させてしまうので、当日を含めた2日間は控えていただいております。
②しばらくは腕を伸ばすと皮膚が軽く引っ張られるような感覚や軽い痛み、内出血などの症状が出ることもありますが時間と共に軽快していきます。
③1週間後に再診していただき検診をしております。患部の皮膚が軽くつっぱるような感覚が続く場合もありますが、この段階で痛みが軽減されていれば問題ありません。
④1ヶ月後に再診していただき検診をしております。皮膚のつっぱり感や痛みも無くなり、見た目は元の状態に戻っていることがほとんどです。
※治療後に患部をしっかり冷やすことで術後の腫れや痛みなどを大幅に緩和することができるので、家に帰ってもしっかりクーリングを行ってください。

ダウンタイムとは?

「医師からみるダウンタイム」と「患者からみるダウンタイム」は若干違います。医師からみるダウンタイムは「治療や麻酔などに起因する腫れやむくみ・内出血・色素沈着などが完全に治まる期間」を指します。患者からみるダウンタイムは「日常生活が送れるまでの短期間」を指していることが多いです。ミラドライのダウンタイムはどちらかと言うと「患者からみるダウンタイム」により近い治療が行えると考えています。わきがの治療法は様々ですが、治療法によっては日常生活が制限されることもありますので、ご自身が受けようとされている施術のダウンタイムはどれぐらいなのかを事前に確認しておく事も大切です。一般的に治療効果が高いほどダウンタイムも長くなる傾向にあります。 剪除法のダウンタイムは約1~2週間程度です。剪除法は重度のわきがにも非常に効果的な方法ですが、切開を伴う手術であることと術後に圧迫固定をして安静に保つ必要があります。このためどうしてもダウンタイムは長くならざるを得ません。手術後1週間で圧迫固定を除去をして10~14日目で抜糸をします。切開を伴う手術なので術後感染症のリスクもあり、アフターケアをしっかりと行う必要があります。 ミラドライのダウンタイムはほぼありません。ミラドライはマイクロ波を照射するため、治療後に皮下組織が軽い火傷のような症状になります。脇の下に腫れと若干の痛み、物を挟んだような違和感を伴いますが、施術を受けた日から日常生活に戻ることが出来ます。治療後から数日間は激しい運動を避け、小まめな冷却を心がけることで腫れを予防することができます。ミラドライは剪除法とほぼ同等の効果が望める事と傷跡が残らず、施術した当日から日常生活に戻れることが最大のメリットです。

ミラドライの術中は痛みを感じますか?

術中は局所麻酔を行いますので痛みを感じることはありません。残念ながら局所麻酔の痛みは軽減できませんので、痛みを無くすための局所麻酔が痛いです。

ミラドライの術後は痛いですか?

術後は皮下組織がやけどのような状態になっていますので痛みは多少あります。保冷剤などでしっかり冷却を行っていれば、強い痛みを感じることはありませんので安心してください(痛みの感じかたは個人差があります)。しばらくの間はわきの下に何かが挟まっているような違和感が続きます。

ミラドライの治療後はどのような症状がありますか?

腫脹、むくみ、ヒリヒリ感、感覚が若干鈍くなるなどの症状が出てきます。これらの症状は一時的なもので数週間で回復しますのでご安心ください。剪除法や自費手術は手術後から日常生活に戻れるまで約1~2週間程度を要しますが、ミラドライ治療は上記のような症状があるものの、治療当日から日常生活に戻れる非常にダウンタイムが短い治療法です。また、ミラドライは皮膚の切開をしないため、傷跡が残らず合併症などのリスクが少ない治療法です。

ミラドライ治療後に痺れが残ることはありますか?

治療当日は麻酔が切れるまでの数時間は痺れる感覚が残ることがあります。この痺れは麻酔が切れるとともに治まります。ミラドライ特有の稀な合併症としてはCRPSと言う神経障害を認めることがあります。手や指まで痺れや感覚が鈍くなるという症状が一時的にあらわれる方です。これはマイクロ波が汗腺に反応した際に発生する熱によって小さな神経が刺激を受けて一時的に起こる反応です。これも時間はかかりますが、基本的には回復していきますので安心してください。

ミラドライで全く効果がないということはありますか?

これまでのアメリカ、日本での臨床結果を見る限り、多汗に対して全く効果が出ないと言うケースはありません。 ただ、わきの臭いと言うことに関しては個人のデリケートな感覚的なものもありますので、十分に満足されないケースもあるようです。

他院で手術後に再発した場合でも、ミラドライは効果がありますか?

わきが治療を受けたにも関わらず満足されなかった場合は、汗腺の取り残しが原因の一つだと考えられます。ミラドライで取り残した汗腺を焼灼することは可能なので、他院で手術を受けられた方でも効果を実感することはできます。 しかし、以前に行った傷跡や創部の状態を考えると、最低でも6ヶ月~1年あけていただく必要があります。更に、剪除法や吸引法などの傷跡や皮膚の薄さによってはミラドライ治療を受けることができない場合もございます。

肌が弱くてアレルギー体質でも大丈夫ですか?

医師の診察のもとミラドライ治療が出来るか判断いたします。肌の状態や体質によってはミラドライをお断りする場合がございます。まずはお気軽にご相談ください。局所麻酔アレルギーの方、妊娠中・授乳中の方、ペースメーカーなどの体内留置電子機器を使用している方、酸素吸入が必要な方は治療が受けられません。

わきの黄ばみに対してミラドライは効果がありますか?

ミラドライはマイクロ波を照射し、多汗の原因であるエクリン腺と臭いの原因であるアポクリン腺の2つの汗腺を焼灼する治療です。わきの黄ばみの原因はアポクリン腺の分泌液の酸化によるものと考えられています。その分泌液を減らすことにより、わきの黄ばみの解消につながるためミラドライは効果的です。また、ワキ部分の黄ばみの原因は制汗剤が原因になっている可能性もあります。この場合、制汗剤の使用を中止すると黄ばみはなくなります。

ミラドライに年齢制限はありますか?

ミラドライによるわきが・多汗症治療に年齢制限はありませんが、女性は16歳前後、男性は18歳前後を目安に案内しております。成長と共に新しい汗腺が成長する可能性があり、ミラドライ治療後に再度わきがの症状が出る恐れがあります。また、わきがの臭いがフェロモンと表現されるように、アポクリン腺は性ホルモンを分泌する性腺です。女性の場合は月経が始まってからアポクリン腺が臭うようになります。そのため、汗腺の成長時期を終えてからミラドライを受けることが望ましい条件となります。しかし、本人だけではなく他人にも臭うというデリケートな問題なので、気になるようなら早めの治療でも差支えないと思われます。カウンセリングの際には保護者の方もご一緒にお越しください。

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