しみは肌の老化あるいは紫外線や外傷などの影響によって、皮膚の奥にあるメラノサイトが刺激されて過剰にメラニン色素が残ってしまった状態のことを言います。 MedLite(メドライト)C6(QスイッチNd:YAGレーザー)は、2種類の波長(532nm、1064nm)を有し、しみやあざの原因であるメラニン色素に対して吸収が高く、メラニンを有する細胞のみ選択的に治療することができる医療レーザー機器です。 Qスイッチという方式はカメラのシャッターのような動作により高出力レーザーの照射が瞬間的(1/10億秒)に行えるため、治療対象以外の組織へのダメージを最小限に抑えることができます。Nd:YAG(ヤグ)とは、yttrium(イットリウム)・aluminum(アルミニウム)・garnet(ガーネット)(分子式 Y3Al5O12)に ネオジウムイオン(nodium Nd3+)を混合した結晶です。 Q-スイッチ(Quality Switchingの略)と呼ばれるシステムによりレーザーパルスの照射時間が非常に短く、周辺の正常組織への影響を最小限に抑えた安全な治療が可能です。Selective Photothermolysis(選択的光加熱分解)に基づき、メラニンの熱緩和時間(~50ナノ秒)以内にレーザーパルスを照射することにより、表皮、真皮層内にある過剰なメラニン色素に至適で選択的な熱ダメージを与え、破壊してくれます。 通常のしみ治療で使用されるレーザー光は、ガウシアン型と呼ばれる山の形をしています。これはビームの中心部が最もエネルギーが強く中心部から離れるにつれて段々と弱くなるため、ビームの端は効果があらわれにくいという欠点がありました。MedLite(メドライト)C6は、トップハット型と呼ばれる平らな形をしています。これはビームを皮膚深層までムラなく照射範囲のまま均一にエネルギーを届けることができます。 また、トップハット型と呼ばれるレーザー方式のため肝斑(かんぱん)や色素沈着にもレーザートーニングという有効な治療が行えます。
532nmの可視領域(緑色)のレーザー光は、メラニンや赤系インクに吸収されやすい特性があり、メラニンによる色素性病変部や赤系のインクの除去に適しています。しみ(老人性色素斑)、そばかす(雀卵斑)、扁平母斑、カフェオレ斑などの表在性色素斑に対して532nmの波長を使い周囲正常組織を痛めることなく、メラニン色素を選択的に破壊します。治療回数は1~数回かかる場合がほとんどです。手背や上肢、下肢のしみは炎症後色素沈着が長引きやすく、時間を要する傾向にあります。また、肝斑が混在している場合はレーザー治療により悪化するので、ライムライトのような光治療をおすすめしております。
1064nmの近赤外域のレーザー光は、暗色(黒/青)色素性病変部の除去や黒系のインクの除去に適しています。後天性真皮メラノサイト-シス(ADM)、太田母斑、異所性蒙古斑などの深在性色素斑に対して1064nmの波長を使い周囲正常組織を痛めることなく、メラニン色素を選択的に破壊します。治療回数は約3ヶ月~6ヶ月間隔で複数回の治療を要する場合がほとんどです。
真皮にはメラノサイトが存在しないのが普通ですが、日本人など黄色人種では、大部分の赤ちゃんで、お尻から背中にかけて、真皮にメラノサイトが認められます。そのため、日本人の赤ちゃんのお尻から背中にかけて、青あざがあり、これを蒙古斑と言います。蒙古斑は生後2歳頃までには青色調が強くなりますが、その後、徐々に薄くなり10歳前後までには大部分が消失します。しかし約3%が成人になっても残存する持続性蒙古斑が認められます。また稀に腕や足、お腹や胸などにも蒙古斑が生ずることがあります。このような場所にできる蒙古斑は、異所性蒙古斑と呼ばれ、歳をとっても完全に消失しません。
太田母斑は額、目の回り、頬、鼻、耳介に生ずる青あざで顔の片側に生じますが、稀に両側性に生ずることもあります。太田母斑は生後半年以内に生ずることが多く、出生時に存在することは稀です。また、思春期に色が濃くなったり、20歳~40歳台に新たに色素斑が発症することも稀ではありません。典型的な太田母斑は青紫色から灰紫青色で、そこに薄い褐色の小色素斑が混在します。しみと思っていても青色ないし灰紫青色の点状の色素斑が混じっている場合は太田母斑の可能性があります。また、目の下の『くま』も軽症の太田母斑である可能性があります。しばしば白眼のところに青色の色素斑が存在することがありますが、この場合は出生時に顔に色素斑が存在しなくても、ほとんどの症例が思春期までに顔に青あざが生じ、しかも色素斑は広範囲に拡大することが多いようです。肩から肩甲骨にかけて生ずる青あざは伊藤母斑と呼ばれ、これも自然に消失することはありません。
茶あざは表皮に存在するメラニン色素が多いために、周りの皮膚より茶色く見えるあざです。カフェオレ斑、扁平母斑、ベッカー母斑があり、そばかすや年をとって生ずるしみとは医学的に区別されています。カフェオレ斑は生まれた時に存在しますが、生後まもなく生ずることもあります。カフェオレ斑は境界が明瞭で10~20%の人に認められるありふれたものですが、径1.5cm以上の色素斑が6個以上あればレックリングハウゼン病という遺伝疾患の可能性もありますので、大学病院で診察を受けてください。 レックリングハウゼン病などの病気でない人に生じた茶あざを扁平母斑と呼んでいます。ベッカー母斑は遅発性扁平母斑とも呼ばれ、思春期に生ずる大きな褐色の色素斑です。表面はややザラザラし、境界はギザギザしていることが多く、肩甲部から前胸部にかけて生ずることが多いのですが、おなかや、四肢に生ずることもあります。約半数の患者では色素斑に多毛が認められます。
蒙古斑は自然に治ります。異所性蒙古斑は10歳頃までにある程度色調が薄くなりますが、消えない青あざや太田母斑に対しては治療を必要とします。治療はレーザー治療が最も良く、Qスイッチ・レーザーを使用します。Qスイッチ・ヤグレーザーは青あざに対し保険適用の治療が可能です。レーザー治療は3~4ヶ月間隔で複数回の治療が必要となってきます。レーザー治療を行うと、一時的に色が濃くなる(炎症後色素沈着)ことがあります。炎症後色素沈着があるうちにレーザーを照射すると色が白く抜けることがあります。他の青あざにもQスイッチ・レーザーは有効ですが、皮膚の深部に存在する真皮内メラノサイトには充分なレーザー光が到達しないため、ある程度色が薄くなっても、それ以上の色調の改善が認められない場合もあります。
扁平母斑は必ずしも満足がいく結果は得られていません。レーザー治療を一回照射するだけできれいに色が消える場合もありますが、大部分はレーザー照射後に色が濃くなったり、その後、毛穴に一致して黒色の斑点が生じたりします。その後、数ヶ月~半年以上たって元の茶あざに戻りますので、レーザー治療は無効と言わざるを得ません。レーザー照射前には治療効果を予測することはできないため、一部の色素斑をテスト照射し、その結果から今後レーザー治療を行うかどうか決めた方が良いかと思われます。
茶あざは表皮に存在するメラニン色素が多いために、周りの皮膚より茶色く見えるあざです。カフェオレ斑、扁平母斑、ベッカー母斑があり、そばかすや年をとって生ずるしみとは医学的に区別されています。カフェオレ斑は生まれた時に存在しますが、生後まもなく生ずることもあります。カフェオレ斑は境界が明瞭で10~20%の人に認められるありふれたものですが、径1.5cm以上の色素斑が6個以上あればレックリングハウゼン病という遺伝疾患の可能性もありますので、大学病院で診察を受けてください。 レックリングハウゼン病などの病気でない人に生じた茶あざを扁平母斑と呼んでいます。ベッカー母斑は遅発性扁平母斑とも呼ばれ、思春期に生ずる大きな褐色の色素斑です。表面はややザラザラし、境界はギザギザしていることが多く、肩甲部から前胸部にかけて生ずることが多いのですが、おなかや、四肢に生ずることもあります。約半数の患者では色素斑に多毛が認められます。
輪ゴムで軽くはじかれる程度の痛みです。その後はジンジンとした痛みがしばらく続きます。基本的には我慢できる程度の痛みです。
10~14日間のテープ保護は必要です。レーザー照射後はお肌が敏感な状態になっているため、保護している方が炎症後色素沈着を起こしにくいと考えられています。仕事でテープ保護が出来ない方はライムライト(フォトフェイシャル)や美白外用薬で治療していく方が良いかもしれません。
しみの種類や部位などによる個人差があります。必ずしも1回でしみが取れると言うわけではありませんので、複数回みてもらった方が良いと思われます。
しみ取りレーザー後の処置はありますか?
1個所 5mm×5mm | 5,500円 |
---|---|
以降1mm×1mm増えるごとに | 1,100円 |