一般的に「イボ」、「皮膚のできもの」と呼ばれるものには、医学的に下記のような種類があります。 通常、ほとんどは良性であることが多いですが、中には皮膚癌のこともありますので注意が必要です。当院ではダーモスコピーという病変部を拡大して観察する機器を用いて、詳しく病変部の性状を観察し、正確に診断した上で適切な治療を心がけています。
※悪性(メラノーマなどの皮膚癌)の可能性がある場合は、専門医療機関(基幹病院など)へのご紹介を行なっております。
液体窒素とは、マイナス170-190℃の液体で、イボの部分の皮膚を凍らせて、細胞を破壊する方法です。 多くの場合は、1回の治療では治りにくいので、1週間に1回程度のペースで治療を続けることをお勧めしております。 治療期間は、数ヶ月〜1年以上の人もいますので根気よく続けてください。
《液体窒素療法の注意点》
・治療を受けた後、しばらくはやけどによく似たジンジンした痛みが続くことがあります。
・痛みがとれるまで半日ぐらいかかることもありますので、お子様はグズる場合があります。
・治療後、赤くなって水ぶくれができることがあります。水ぶくれになった場合は破かずに、そのまま放置してもらって大丈夫です。
・処置した部位に色素沈着が起こり、しばらく色が残ることがあります。(液体窒素をやめれば時間と共に軽快していきます)
・まれに、色素脱失や瘢痕が残ることがありますが、他の治療よりは目立たないのが一般的です。
皮膚のできものの大きさや深さ、部位によって、または悪性(皮膚癌)の可能性がある場合は液体窒素療法や炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)治療ではなく、メスによる切除療法を行います。
※病理診断の結果、悪性の場合は拡大切除などが必要になります。
※専門医療機関(基幹病院など)へのご紹介も行っています。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を使用してホクロやイボなどの治療部位のみを限局的に切開、蒸散させて治療することができます。 レーザー治療は切除に比べて傷跡も少なく、治療時間も短時間(数分程度)で、術後のケアが簡単です。
治療後は少しへこんだ擦り傷のようになりますが、1~2週間程度で皮膚が再生してきます。 当日からメイクや洗顔、入浴もできます。 皮膚のできものの大きさや深さ、部位によっては数回のレーザー治療が必要な場合もあります。
※ウィルス性のイボ、老人性血管腫、毛細血管拡張症などに関しては、ジェネシス(ロングパルスNd:YAGレーザー)を用いた治療も行っています。