ほくろ・いぼ・皮膚腫瘍に関しては、保険適用にて手術治療や液体窒素による凍結療法を行っております。
手術を要する場合は、形成外科として出来るだけ傷が小さく目立たないように努力はしますが、必ず傷跡は残ります。 大きい病変部や深い病変部、治療部位によっては、数回に分けたメスによる切除やジグザグに形成術を行うのが望ましい場合があります。傷跡が目立つ場合は後日修正手術が必要となります。
美容目的のレーザー治療の場合はすべて自費治療となります。手術で切開するよりも短時間に治療ができ、出血もほぼないため仕上がりが綺麗です。
当院ではダーモスコピーという病変部を拡大して観察する機器を用いて、詳しく病変部の性状を観察し、正確に診断した上で適切な治療を心がけています。
悪性皮膚腫瘍(メラノーマなどの皮膚癌)の可能性がある場合は、レーザー治療ではなく、皮膚生検(病変部の一部を小さく採取)又はメスによる切除を行い、病理組織検査(採取した組織を顕微鏡で詳しく調べる)で正確に診断した上で適切な治療、対応を行なっています。
医学的にほくろは『母斑細胞母斑(色素性母斑)』もしくは『単純黒子』と言われます。ほくろの種類は生下時より存在する『先天性母斑』と後天性に生じる『後天性母斑』に分けられます。多くは後天性母斑です。これらのほくろの中には基底細胞上皮腫や悪性黒色腫との鑑別を要するものもあります。
※悪性(メラノーマなどの皮膚癌)の可能性がある場合は、専門医療機関(基幹病院など)へのご紹介を行なっております。
体表面であればどこにでも出来る皮膚良性腫瘍です。皮膚表面の成分が袋を作ってその中に粥状の垢や膿が溜まったもので、炎症を起こす可能性があり、痛み、発赤、腫脹の併発を生じて初めてクリニックを受診される方が多いです。繰り返す事が多いので、炎症を起こす前に手術で切除する事をおすすめしております。炎症を起こした場合はすぐに手術はできません。炎症が治まってから1~3ヶ月は経過観察した後に手術の予定を組んでいきます。
脂肪腫は脂肪細胞が増殖したもので、皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中では最も多い良性腫瘍です。背部や肩、頸部などに多く見受けられますが、四肢などにも発生します。筋肉内部に迷入して増殖している場合もあるため手術で摘出した方が良いと思われます。
体質や紫外線の影響で顔、首、体(腕や手の甲にも見られます)に良くできます。中高年に多く老人性のしみから続発して、加齢と共に増加してきます。平らに盛り上がった褐色~黒色の皮膚のできもので、表面がザラザラしていて、大きさは直径数ミリから数センチと様々です。自然に消失することはありませんので、液体窒素を用いた凍結療法やレーザー治療をおすすめしております。
首、胸、脇などによく見られます。加齢による皮膚変化で、中高年(特に女性)に多いです。有茎性の柔らかい淡褐色の皮膚のできもので多発する場合もあります。皮膚のポリープと説明するとわかり易いかもしれません。放置していても自然になくなるものではないので、基本的には外科的切除かレーザー治療をおすすめしております。
1~2mmの白い光沢のあるにきびのようなできもので、かゆみなどの症状はありません。目の周囲や額のにきびのようにも見え、たくさんできる事もあります。稗粒種ができる原因はほとんどわかっていません。にきびのように簡単に潰せそうですが、実際は皮膚の奥の方にあるため、なかなか摘出するのが難しいできものです。基本的にはレーザー治療をおすすめしております。
ウイルス(ヒトパピローマウイルス)感染によって出来るいぼです。表面がザラザラしたできもので、顔、首、手足などに好発します。放置しておくと増えたり、大きくなることがありますので定期的な通院治療が必要です。いぼは1回の治療で治るわけではありません。特に多発性のいぼや大型のいぼの治療は繰り返し、根気よく続ける必要があります。
ほくろ・いぼ・皮膚のできものの保険治療に関しては、冷凍凝固療法あるいは皮膚腫瘍切除による手術療法を行っております。
※病理診断の結果、悪性の場合は拡大切除などが必要になります。
※悪性の場合は専門医療機関(基幹病院など)へのご紹介を行っております。
炭酸ガスレーザーを使用してほくろ・いぼ・皮膚のできものなどを蒸散させて治療することができます。炭酸ガスレーザーはメスで切開した場合よりも短時間に治療ができ、キズ跡が残りにくく出血もほぼないため仕上がりがキレイで、安心して治療を受けていただけます。病変部や治療部位によっては数回に分けたレーザー治療、もしくはメスによる切除が望ましい場合があります。